第2回防災技術イノベーション研究会 Robust BOSAI シンポジウム

目的/Purpose

北海道大学とロバスト農林水産工学科学技術先導研究会は、昨年度より研究開発プラットフォーム「ロバスト農林水産工学研究開発プラットフォーム」を立ち上げ、現場ニーズに基づく次世代農林水工学の技術開発を進めています。　

　近年、北海道の農林水産業のフィールドは、従来の発想では対応出来ない集中豪雨等の自然災害に脅かされています。2016年の北海道豪雨災害では、道東を中心に破堤等により各地で氾濫が発生し、尊い命や貴重な財産を奪ったのみならず、食料供給基地である北海道の農地や加工場の被災と物流を担う鉄道や道路の被災に伴う交通網途絶が全国の食料問題まで波及しました。さらに、昨年の北海道胆振東部地震では、被災中心地における震度7の揺れと大規模な斜面崩壊が確認され、震源地周辺にて甚大な被害を生じると共に、後続した北海道全域の停電（ブラックアウト）が道内全体の情報・交通等の社会インフラ機能を長時間マヒさせました。積雪寒冷地でもある北海道は災害発生時の被害ポテンシャルが高く、近年「新たなステージ」に進みつつある自然災害に対する防災力強化、フィールドのロバスト（堅牢化）化は避けられない喫緊の課題と言えます。

　そこで、我々はSociety 5.0を目指した高度な技術やノウハウの共有、新たな研究開発、防災教育と人材育成までを実現するための、産・官・学・民コンソーシアム（共同体）の更なる発展を目指して第2回Robust BOSAIシンポジウムを開催致し、「防災による農林水産業のフィールドのロバスト化」を考えます。

　シンポジウムでは、プラットフォーム設立から1年間の活動成果をご報告すると共に、北海道胆振東部地震から学ぶ複合災害対策に焦点を当て、産学官のこれまでの調査で得た知見について解説すると共に、今後の課題や発展について議論します。

概要/Abstract

【主催】北海道大学ロバスト農林水産工学国際連携研究教育拠点

【後援】北海道大学広域複合災害研究センター
【日時】令和元年10月1日（火）13:30～17:00（開場12:30）
【場所】北海道大学大学院工学研究院フロンティア応用科学研究棟2F鈴木章ホール
（札幌市北区北13条西8丁目）

【参加費】無料（交流会のみ会費3,000円）
【プログラム】進行清水康行北海道大学工学研究院教授
13:30 開会挨拶
瀬戸口剛北海道大学工学研究院長教授

13:40 特別講演「平成30年北海道胆振郷部地震からの教訓」
宮坂尚市朗北海道厚真町長

14:40 基調講演「森林と共に生きる街「LOOP 50」建設構想」
小林利道株式会社大林組設計本部プロジェクト設計部長

「”Open”であること…OpenData・OpenScience・OpenSource・OpenGovernment」
古川康人 Code for Japan・株式会社MIERUNE取締役

15:20-15:30 休憩

15:30 パネルディスカッション
コーディネーター：泉典洋北海道大学工学研究院教授

パネリスト：宮坂尚市朗北海道厚真町長
小林利道株式会社大林組設計本部プロジェクト設計部長
古川康人 Code for Japan・株式会社MIERUNE取締役
渡部要一北海道大学工学研究院教授
中嶋唯貴北海道大学工学研究院准教授
佐藤久北海道大学工学研究院教授
田部豊北海道大学工学研究院教授
16:55 閉会挨拶岡田成幸北海道大学広域複合災害研究センター特任教授
17:30～交流会（会場：北大北部食堂、会費3,000円）
【申込み方法】下記サイトよりお申込みください。（締切：9月20日（金）17時）

・ロバスト会員の方、もしくは過去のイベントに参加登録された方はこちら
・ロバスト会員ではなく、初めてイベント参加登録される方はこちら

お申し込み・詳細は下記アドレスをご参照下さい
https://www.eng.hokudai.ac.jp/others/robust/events/pg115.html